2024年 年頭所感

新年明けましておめでとうございます。

January 01, 2024

2023年は、パンデミックが収束に向かい社会経済に明るい兆しが見えてきた一方、世界各地での相次ぐ紛争や、米国シリコンバレーバンクほか金融機関の経営破綻が、テック企業を始めグローバル市場に大きな影響を与えました。このように急速に変化するビジネス環境の中で、多くの企業が迅速な対応、意思決定を求められた一年でした。 

また、ChatGPTに代表される生成AIへの注目が急激に高まりました。世界中の企業がAIの導入、活用する動きを強めたと同時に、アメリカのバイデン大統領が昨年10月に大統領令を発したように、AIの安全性・悪用防止をめぐって各国政府、国際機関が対応を急いでいます。さらに、AIが消費者にとってもより身近なものとなる中で、個人のプライバシーを守り、安全なサービス提供を行うための対策が企業に求められています。

2024年は、世界全体でAIへの投資がさらに加速するとともに、AI活用に不可欠なデータ基盤の構築が多くの企業にとって最優先課題になると予測しています。AIは、大量のトレーニングデータを使ってデータのパターン、関係、構造を学習するため、まさにデータに依存しています。古い情報、信頼できない情報、場合によっては悪意のある偽情報を基にしていては、AIを導入したところで失敗に終わるばかりでなく、ビジネスに負の影響を与えかねません。言い換えれば、ガバナンスのとれた安全なデータなくして、AI活用は成立しえないということです。

Qlikは昨年、優れた データガバナンスとデータ品質ソリューションを有するTalend社の買収を通じ、データ統合、分析、AIと機械学習に関する幅広い技術と知見をさらに強化し、AI活用を支援する業界最高水準の包括的なソリューション「Qlik Staige」を提供しました。一方で、Amazon Redshift、Databricks、Google BigQuery、Microsoft Fabric、Snowflakeといったクラウドプラットフォームにおいて企業全体のデータ活用を加速し、SAPやメインフレームなどに眠るデータ資産を解放し、AIの戦略的活用に不可欠である高度なデータ基盤確立に向けた投資を引き続き進めています。

このように新しく生まれ変わったQlikは業界をリードするソリューションを、日本のお客様にいちはやく提供してまいります。

本年が、皆様にとりまして実り多き一年となりますことを、心より祈念申し上げます。

Qlikについて

クリックテック・ジャパン株式会社は、米国 Qlik Technologies Inc. の日本法人です。Qlik は、最近の Talend 社との統合により、企業のデータ統合・データ品質・分析の業界をリードするソリューションポートフォリオを提供。リアルタイムデータ・AI・機械学習・自動化を強化していきます。最も成功している企業は、多様なソースからの増加し続ける量と種類のデータを活用できるよう、データに投資しています。そこでの課題は、データの信頼性を確保しながら、効果的にデータを統合・分析・活用することです。Qlik のソリューションは、世界 100 ヶ国以上・40,000 社以上の顧客に利用されており、あらゆるデータソース・ターゲット・アーキテクチャ・手法に対応し、必要な時に必要なデータを確実に入手できるようにします。